私は冷たいのだと思う。
ういろうが苦しんでいたここ10ヶ月ほどの間に何度も今までかかった治療費のことを考えたことがある。あのお金があれば…なんて思ったこともある。
輸液だって、自宅でできるのは、ういろうのストレス軽減もあったけど、お金も助かるって思った。
ばかだ~ばかだ~~~ばか~~~~!
もっとお金がかかったって、ういろうが側にいてくれたほうがどんなにかいいよ?
そうは思うけど、あの時治療費を計算した私が本当の私だ。
ういろうの病気で、凄く考えさせられた。私はずっとずっと…猫と暮らしていこうと思ってたけど、一人きりの私が…収入を保証された身分でない私が…病気の猫を抱えた時、今なら払えたこの治療費は将来は払えないかもしれない。
払えなかったから冷たいとか、愛してないとか、そんなことはありえない。愛してたって、どんなに一緒にいたくたって、払えないこともあるだろう。
自分が食べなくても…なんて考えても自分の食費より治療費は膨大だ。食べて生きていないと支えてあげられない。
治療の方法があるとわかっていながら、払えない時…心に刺さるのは小さなとげどころじゃないだろう。
命っていとおしくて…そして重い。