ういろうは悲しいほど控えめだ。
ういろうはご飯がなくなってもじっと待つ。
通りすがる私に必死な目で訴えかける。ちょっとだけ鳴いてみる。
私が寝ていてご飯がなくなると、顔の辺りにやってきて、まずは耳にお腹をくっつけてみる。
きゅるるるる~~。
悲しいお腹の音が私の耳に響く。
ここで私が起きて、ご飯をくれればいいけど、起きてくれなかった場合、しばらくして、顔の上にお尻を置く、という最終手段に出る。
大体ここで私が負ける(笑)。
今朝、ういろうは寒いのに、何度布団を持ち上げてあげても中に入らず、私の耳の横にびったりとくっついていた。でもご飯は寝る前にあげたから、まだあるはず…。気にせずに私は寝ていた。しばらくしたらあのお尻攻撃が……ぶはっ。
しぶしぶ起きて、リビングに行ってもご飯はある。
ラグにうんちが3欠片(涙)……。でもこれで私を起そうとするういろうではないはず…。
原因をつかめないまま、おコメを研いだり、着替えたり、あれこれしていた私がふと、窓際の花の水がなくなっているのに気づいて、はっちと琥璃にあげていた水をそれにあげだした途端、ういろうが突進してきた。
こぼれる水、怒る私。すごすご引き下がるういろう。
そこでやっと窓際のういろうの水がなくなっていることに気づく私……。
ごめん!早速暖かいお湯を汲んでさしあげました。
そうか…水か…水だったのか…でもご飯の横にもあるのに…?
あああぁ!そっちも空になってました。私の怠慢!許してぇぇ。